ド ロ ボ ウ ネ コ (改)
「あの人これで何回目?」


次の日、また先生が現われた。

何分かおきに店に入っては、何も買わずに出て行く。


「ちーちゃん、あの人と知り合いなの?」

「…まぁ」


そう答えると、いかにも詳しく聞きたそうにジッと見てきた。

あたしはため息をついて口を開く。


「…先生です、もと」

「もと?ってことは今は違うってこと?」

「そうです」


めんどくさそうに答える。

その返事を聞くと、今度は何かを考え始めた。
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