ド ロ ボ ウ ネ コ (改)
「愛美ちゃんと話してるちーちゃん、いい顔してるよ」

「そう言って面白がってるだけでしょ」

「まぁ、そうなんだけど…」


そのとき客がレジへやって来た。

会話が中途半端に終わる。


「…とにかくよかったよ」


そう結平が小さく呟いたのを、あたしは聞き逃さなかった。

やけにその言葉が胸に染み付く。

結平があたしを心配してくれたことが分かり、少し頬が赤くなるのを感じた。
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