ド ロ ボ ウ ネ コ (改)
「ったく…」


次の日、めずらしく結平が遅刻した。

予定より一時間も遅れている。

おかげで疲れが半端ない。


「すみません!遅れました!」


入口の方から結平の声が聞こえた。

あたしは怒ろうと大きく息を吸った。

でも結平の姿を見て、何も言えなくなる。


「…どうしたの?」


やっとの思いで一言発する。


「寝坊しちゃってさ、ゴメンね」

「そうじゃなくて!その格好…!」


さっき吸い込んだ息を今出した。

大きな声が店内に響く。
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