ド ロ ボ ウ ネ コ (改)
もしかしてあれはウサギの耳なのだろうか。

客がいる前で必死に飛び跳ねる。


「あ!笑った!」


そう言われて、急いで顔を隠す。


「やっぱ俺、ちーちゃんの笑った顔好きだなぁ」


思わず笑ってしまったのがいけなかった。

また慣れない言葉を言われる。

結平にしか言われない言葉を…


「ちーちゃん?」


顔が熱い…

たぶん今、あたしの顔は真っ赤だ。

あたしは逃げるようにコンビニを後にした。

あんなに恥ずかしかったはずなのに

なぜか少しだけ

…嬉しかった。
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