ド ロ ボ ウ ネ コ (改)
「…遅い」


それから数日のことだった。

結平がまた遅刻だ。


ガラ……


帰れない苛立ちが頂点に達したとき、結平が店に入ってきた。


「結平!遅過ぎ!」

「……」

「聞いてんの!結平!」

「あ…ごめん、準備してくるから」


そう言って、奥に入って行った。


「……」


どうしたんだろう…

明らかにいつもと様子が違う。

あんな結平を見たの初めてだ。


「…よし」


客は今いない。

あたしは少しだけ、結平の様子を見に行くことにした。
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