約束 〜事件から始まる恋〜 SP編
しばらくたって、パトカーの
サイレンが聞こえて来た。
その音で、今の状況に気づく。
急に恥ずかしくなって
「…//あ、あの、もう大丈夫です。//
ありがとうございます。//」
そう言って離れる。
「…おう。さっきの恐怖心が
今頃来たんだろ。怖かったな。
これからは、俺がお前を
守ってやるから。」
……えっ?ドキッ
先ほどの余韻のせいなのか
今の言葉のせいなのか心臓が
ドキドキなっている。
向こうから警察官が歩いて来て
男は胸ポケットから手帳らしきものを
取り出して警察官に見せた。
警察官が敬礼する。
「…じゃあ俺、状況説明してくるから。
しばらくここで待ってろ。」
「…はい。」
警察官と男が
少し離れた場所で話している。
――ドキドキドキドキ
『まだ心臓ドキドキしてるよ//
それにしても…
一体なんだったのだろうか。』