約束 〜事件から始まる恋〜 SP編
覆面を被った3人組の男達が
そんなことを言いながら、
持っている拳銃を天井に向かって
打っている。
――ドーンッ!!ズドーンッ!!
「きゃーっ!!」
私は恐くなり、耳を塞いで
その場に座り込んでしまった。
耳を塞ぎながらも聞こえてくる
人々の叫び声と銃声の音。
一体何なの!?
そうだ!歩!歩は!?
恐怖心よりも歩のことが
心配になった。
「歩!どこにいるの!?」
そう言って立ち上がり、周りを見ると
私以外誰も居なかった。