飛べない豚はただの豚



そしてリビングに戻ると
デッカイデッカイテレビの前のソファーに腰かけて、紅茶を飲みながら優雅にテレビをみてるちょー美しい莉加ママがいた。



『おかーさーん?聞きたい事あるねんけど、今ちょっといい!?』



『『『お邪魔してます!』』』



『どうぞ。ゆっくりしてってね。どうしたの?莉加』



『あのさー…お母さん私に隠してることない!?』



『えぇ!?…べつにないわよ?』




『いや、この家さ、なんかデカくない?家農家よなあ?農家じゃこの家は無理だよ。』



『・・・・・・・とうとうこの時が来たのね。わかった。話します。』


『やっぱりなんかあったんか…。』



『隠しててごめんね。
莉加やひびなちゃん実乃ちゃん綺李ちゃんはさ、山川アルトグループって知ってる?』


『あー。知ってる知ってる!ホテル界じゃ名前を知らない奴はいないってとこやろ?たしかレストランも経営してるとか…』とひびなが言う。


『詳しいわねぇ。その通りょ』


『まさか・・・・・・』と莉加が呆気にとられる。

『そうなのよ。あなたのおじいちゃん、光明さんは、山川アルトグループの会長ってわけ。』

『んじゃお父さんが社長!?』


みんなポッカーーンとした顔。



『そして、私達東京に住んでいたけど妊娠して、まだ世間に公表してなくて、だから、もう自然も空気もいい、ここに別荘建てて住んでるの。まぁ私ここが気に入っちゃって…おじいさまのいる東京に戻ろうかと思ったんだけどやめちゃった(笑)』




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