SweetS Love
Side波流
なんか……
今さっきから凝視されてる気がする…。
「てかさ~…波流、髪染めたんだ…」
「………。」
「染めたんだよな~?♪
波流ちゃん。」
「………。」
「ちょっと波流?聞いてんの?」
ポンッと肩を叩かれた。
「…へ?あ…うん。染めたよ…」
「そっかあ…やっぱり似合ってるね♪
可愛くなった!」
「だよな~」
私はそれでも目線を感じて…
横目でチラリと見てみると、
…啓くんが見ているようだった。
なんだろ…
私何かついてる…?
「…あ…啓くん!」
優は、啓くんの近くまで走って行った。
「さっきはゴメンね!
急に話しかけられて、告白だなんて確かにうざいよね…。
…うん、今度からはお友達でよろしくね!」
「あ―…うん。
よろしく。」
私と海くんは、顔を見合わせて、思わずガッツポーズをしてしまった。
「2人して何笑ってるの~?
ちょっと良い案があるから来てよ~!」
「はぁい~」
私達が寄って行くと、私だけ何故か優に引っ張られた。
「ちょっと優…」
「わ…私、海くん好きかも……」
珍しく俯いて照れる優が可愛く見えた。
「…か…海くん……?」
「う…ん…。
だから協力してほしいの!」
すごく一生懸命に訴える優に、コクッと頷いた。