SweetS Love


「よし!」


そう言うと、優は2人の元へ戻って言った。


「おまたせ~♪」


すっかり顔の赤みが引いている優。


「あのね…?
案っていうのは―♪」


「修学旅行のこと?」


ズバッと私が言ってしまった。


「…あ…ゴメン。
口がすべっちゃった……?」


「何で疑問系なんだよっ」


アハハッと先に啓くんが笑い出した。


それに続いて優と海くんまで笑ってきた。


「な…そんなに笑わなくっても…」


「今の流れから行ったら言うのは私でしょ?
すべっちゃったって……」


そう言うと優はまた笑った。

しばらくして笑いが収まると、
優が話を進め出した。


「この4人で組めたら良くない!?」


「えっ…でもさ…
私等同じクラスじゃないじゃん…?」


「馬鹿ね。波流は。」


フフンッと鼻で笑った優に拗ねる私。


「ハハハッ、波流ちゃん拗ねんなって♪」


「たしか…
クラス関係なしにごちゃまぜで組むんだった?」


啓くんがサラリと答えた。


「知らなかった…」


「あんた学級委員なのに知らなかったの!?」


「あ…うん…」


「あ―…だから波流に学級委員は不安だわ…」


少し言い合いになりそうになった時、海くんが話をきりだした。


「なあ!
組むのって…そんなに上手い事組める?」


「大丈夫―♪
あ、いた。先生―!」


優は先に先生の元へ走り出した。


「あ…待ってよ―!」


私もまけじと追いかけた。
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