SweetS Love
「ってゆうか…
私が自動的におごる事になった…ワケか…。」
ハァ、とため息をつき、お金を入れる。
「私は…何にしよっかな―…
優と一緒のでいっかぁ♪」
ピピッと2回ボタンを押した。
「海くんがサンドイッチで…」
財布からお金を出していると、横でチャリンッとお金が入る音がした。
「え……」
「俺らの分までおごったら高いだろ?」
そこに居たのはこっちを真直ぐ見て話す啓だった。
「う…うん…。
ありがとう…」
「ん。」
そう短く返事をするとボタンを押した。
「ほら。ボーッとしてないで行くぞ?」
「え…まって」
パッと啓の横に並んだ。
「お前何食べるの?」
「優と一緒だよ♪」
「ハハッ自分は相田にまた~?とか言ってたくせに。」
そう言って啓は笑った。
笑う時に少し細くなる綺麗な目。
ハッキリと私を見て話す啓。
ドキドキと胸の鼓動が鳴る。
「波流?」
「あ…ゴメンっ…
カツ結構美味しいんだよ~」
「ふ~ん。
じゃあ一口ちょうだい♪」
「………えぇっ!!?」
一口ちょうだい……って……
なんでサラッと言っちゃうの!?
「嫌なワケ?ケチだなぁ…」
「え……や……嫌なワケじゃない…けどッ……」
「んじゃ決まり♪」
「………」
完全に今真っ赤だ…。
胸の音はどんどん大きくなって。
横にいる啓に聞こえてしまいそうなぐらい。
これが…
好きって事なのかな?