SweetS Love
それからしばらく走っていると、俺の家が見えた。
「よっしゃ…
あと少しッ……」
走る足に力を入れる。
「ッ…ハァ…あと少しッ…」
またスピードを加速すると、
あっという間に家についた。
「ハァッ…一番っ……」
どうやら海はまだのようだった。
「ハァ…しんどっ…」
柱にうっかかりながら、前を見ると、海も走ってきていた。
「よ―……」
手を上げると、
海が信じられないという顔で見てくる。
海もスピードを上げて、家についた。
「ハァッ…ッ…お前もうついてたのかよッ…」
「まぁな…ッ」
「うわ―…
やっぱお前にはかなわねぇな…ッ…ハァ」
「まだまだ早ぇよ…ッ」
ガチャッ…とドアを開けた。
「どうぞ。」
「ハイハイ。
おじゃまします~…」
海が入るのを確認して、俺も入り、ドアを閉めた。