SweetS Love


その日は、お寺などを見て回って、
宿に帰った。


「A―1斑女子はここかぁ。」


「俺らの隣じゃん!」


女子と男子の部屋が横に並んでいた。


「隣なんだぁ……」


珍しいなぁ…と思っていると……


ドンッ


「ひぇッ!?」


ドンッ


「痛っ……」


バンッ


「「はぁーッ!?」」


すかさず閉められた扉のドアを開けようとするが動かない。


ドンドンと扉を叩く。


「ちょっと何考えてんの?優!!」


『ゴメンね!
私と海くんが鍵を預けられてたの!』


「はぁ………?」


『明日には開けるからねー!』


そして隣の部屋のドアが閉まる音がした。


「意味分かんない……」


「やられたな……」


「啓!外に出ようよ!」


私は座っている啓に寄った。


「どうやって出るんだよ。
鍵は外からかけられてるし…
内鍵付いてねぇし…
窓も無いんだぜ?」


部屋を見渡す。


ベッドが二つでいっぱいの狭い部屋だった。


「……そうだよね…
出ようとする方が間違えてるかぁ……」


私はベッドに座った。


「てゆーかさ…」


「ん?」


「海くんって…
優の事好きな…のかなぁ…?」


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