SweetS Love
「はぁ?…海?」
私の目を見る啓にコクッと頷く。
「さぁな……?
好きじゃ無いんじゃねぇの?」
「そうかなー?
でも明らかに態度が……」
「あいつは誰にでもあんな態度だよ。」
そう言って啓はある場所を指差した。
「風呂。どっちから行く?」
「…………。
ふふふ風呂おぉ゙!?」
「うん。風呂。」
確かに指をさしている場所の奥には家に付いているようなお風呂場だった。
どんだけ自由な宿・学校なんだよ……
そんな事を思いながら啓に視線をずらした。
「さささ…先にどうぞ……」
「ん。」
そして啓はカバンを持って立ち上がった。
でもでもッ………!
やっぱり先に入った方が……………!
「レディファーストォーー!」
「…………………はぁ?」
私は随分痛い言葉を発していた。
「いっ……いやあぁ~………
さっ先に入りたい……といいますか…………」
や…やばいぞ…
この空気………
「別に良いけど。」
そう言って啓はあっさりと言い、
ベッドにカバンを置きにきた。
「は……え……良いの?」
「うん。」
「あ…ありがとう。」
そう言って私はカバンをガシッと掴み、
奥にある風呂場へと行った。