SweetS Love
それから見終わって啓は私にプリ帳を渡した。
「ん。ありがと」
「う…うん…。」
「ふあぁー…眠…」
「もう寝る?」
時刻は10:30だった。
「そうだな。」
「じゃあ……って啓なんにも準備できてないじゃん!」
啓のベッドはなんにも敷かれてなく、
布団はたたんであった。
「あー……」
「ほらほら!退いて!」
「え……」
「私がするから啓は床にでも座ってて!」
波流の勢いに圧倒されながらも啓は退いた。
「あーもー…
これだから男は……」
波流はぶつくさ言いながら布団を丁寧に敷いていった。
「性格まで似ちゃってるな……」
「……えー?何か言った?」
「…何もッ」
啓の言葉の意味はこの時の波流には分からないのだった。