SweetS Love
―翌日―
「ん―……」
「ほら啓!起きて~!」
「…ん…あ?
もー朝ぁ……?」
「朝だよっ
ほらほら!シーツとか畳んで!
優にいっぱい言いたい事があるんだから……ッ!!!」
「ちょうどよかった。
俺も海と話したいんだよね……
ファァ…」
啓は大きな欠伸をすると布団を畳みはじめた。
「よし!
ちゃっちゃとして早く乗り込みにいこーー!」
「お前そういうキャラだったっけ?」
「お姉ちゃんから言われたのっ!
明るい子デビューしちゃいなよってねー」
そう言うと波流は啓に向かってピースした。
「はぁ…そうっすか…」
「ほら!早くするッ」
片付けはわずか5分で終わった。
優達の部屋の前に行くと、話し声が聞こえた。
「あれ……?
珍しく起きてる……。」
「珍し…
じゃあ…開けるぞ?」
――ガチャ
「優~……?」
「…あ!波流と啓くん!
おっはー!!
食堂行こう!」
「おはよー……
いいよッ行こ!
…っと、その前にぃ……」
ガシッと波流は優の腕を掴み、部屋の外へと出た。
「では!
啓!また食堂でねっ」
波流は啓に微笑むと部屋を出て行った。
「……なぁ海―…」
「んー?
ってかさ、お前の言いたい事。
俺分かっちゃった気がする。」
海は二カッと笑った。
「馬ー鹿ッ
早えよ」
「ん。聞くよ?」
「あのさー…」
俺は昨日の夜思った事をすべて海に話した。