SweetS Love
「そっかぁ……」
海は目の前にあったお茶を一飲みした。
ゴクッという音が妙に俺の心に響く。
「それってさ……」
分かってる。
これは、
この気持ちは、
「嫉妬なんじゃねぇの?」
「……。」
認めているようで、
怖くて、
認められなかった現実。
「俺はさ、普通に恋するなら応援するぜ?
だけどよ……」
「重ねるのだけはしちゃだめだ。
分かってるよな…。」
「分かってるよ…」
亜弓と波流は違う。
血は繋がっているけれど、
姉妹だけど、
2人とも…
違う人間なんだ。
「けどよ~……?
本当にこれって恋なのかな……」
「嫉妬してる時点で恋だと思うけど?」
そう言って海はニッと笑った。
「頑張れよ。なっ?」
「お…おぉ……」
やっと気づけた。
“好き”の気持ち。