しろうさ恋日記。
咲夜くんも、わたしと一緒なの………?
彼の困った顔を見て、そんなことが頭に浮かぶ。
そしたら、
肩からふ…っと力が抜けた。
「…………わたしもおんなじこと考えてたの。」
「…………俺と……?」
ちょっと苦笑しながら咲夜くんを見つめた。
咲夜くんは驚いた顔だった。
「………うん。……なんかね、なんか……咲夜くんと一緒で、嬉しい………。」
「…………!」
わたし一人じゃないんだ…………そう思ったら気持ちが落ち着いて、心があったかくなった。
「~~~………手、繋いでいい………?」
「………!!………うん………っ!!」
ドキドキしながら差し出された大きな手に自分の手を重ねた。
繋いだ手で、一人分の隙間がなくなった。
「…………ゆっくり帰ろ………?」
「………!」
優しい目をして……咲夜くんが言った。
……………うん。
ゆっくり、わたしたちのペースで…………
一緒にのんびり行こうね…………?