しろうさ恋日記。





「……………。」



帰り際…………



家が近づくにつれて、あからさまにがっかりした顔をしてくれる…素直な白羽が可愛くて



こんなことまで同じ気持ちでいてくれるのかと



…………嬉しくて…でも、気恥ずかしくて…苦笑をもらしてその小さな頭に触れた。



そしたら……



俺を見上げる黒い瞳と…目が合って……見つめ合った…………。



胸が、高鳴って………



君に触れたくて、たまらなくなった。



無意識にその白い頬に向かって手を伸ばしていた…………



澄んだ瞳で…不思議そうに俺を見上げる君にハッとして



伸ばしかけた手をぎゅっと握り込んで、抑えた。










気づいてしまった。













きょとんと不思議そうに俺を見つめる君を見て…………



俺の気持ちは………君よりずっと、先に進んでいること…………………。












だって俺は………



無垢に俺を見上げる君に、触れて………………











……………キス、したかった。










こんなこと……俺が考えてるって知られたら……………










君は…………怒るかな……………?










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