しろうさ恋日記。
「…………むむむ…無理……っ!
二人きりでお出かけとか心臓壊れて死んじゃうから………!!
だいいち誘えないよ!」
ぶんぶん頭を振りながら美華を涙目で見上げる。
「いやんっ可愛いっ!!
…………そうやってうるうるおめめでお出かけしたいの!っておねだりすれば月城もイチコロよ。」
「…………っ!?」
何だか色っぽく目を細めた美華は、綺麗に手入れされた人差し指でわたしの唇にちょんと触れた。
それになぜか周りがざわめいて……よくわからないわたしを置き去りに、美華はわかっているのかクスクスと笑いを噛み殺していた。
「とにかく………!
明日は土曜日で休みだし~?
してきなさいよ、デート!」
「…………!!」
笑顔でわたしの背中をバシン!と叩き、
わたしはそれによろめきながら…………ぐるぐるとどうしたらいいのとひたすら考えていました……………。