しろうさ恋日記。




「……………きっ、緊張しすぎて…………っ!

うまく歩ける気もしないの………っ」



胸がつまってうまくしゃべれもしない。



だいたい今日はまだ前日…………



それなのにわたしのテンパり具合といったらなくて………



だって…だって……………!



「…………学校以外で初めて逢うの………っ」



つまりは、授業とか…その他もろもろに阻まれることなくずっと一緒にいられるんでしょっ?



そっ…想像するだけで……………っ



プシューーッ!なんて頭が沸騰してしまいそう………。



そんなわたしを見ながら、美華がクスッと笑みをこぼした。



「…………やっぱり大丈夫じゃないよねぇ~~っ?」



情けない声をあげれば美華はううん…と首を振った。



「違う違う……。

なんか………白羽見てたら恋がしたくなるなぁ…って思ったの。」



「…………へ……?」



予想外の言葉にきょとんとするわたしに、美華は大人びた顔を向けて少し苦笑をもらす。



「…………ちっちゃなことに一生懸命で、それがすごく可愛い………。

あたしも、いつまでもハル兄ハル兄って言ってちゃダメよねぇ…………」



「…………みかりん……??」








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