しろうさ恋日記。






「……………咲夜くん………も、わたしに…ドキドキするの…………?」



火照る真っ赤な顔そのままに、思わず、そんなことを口にしていた…………。



「……………するよ。…………し過ぎて、苦しいくらい………」



咲夜くんはわたしと同じくらい赤い顔をして……少しぶっきらぼうに答えてくれた…………。



「………っ!………わ、わたしもいつも…………苦しいの………」



胸を押さえながら速まる鼓動の苦しさに…はぁ…っと息をついた。



「…………っ!……………だから……っ、

…………あんまり………煽んないで………」



咲夜くんはそう言うと、わたしをじっと見つめた…………。



そして長い腕がわたしに向かって伸びる…………。



「…………さ…咲夜く…ん………っ?」



「……………。」



いつも弓を射るその綺麗な指がゆっくり…………わたしの頬をすべり………唇に、触れた………………。










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