しろうさ恋日記。
「…………そんな目で見たら…………駄目だ……白羽………。
ドキドキして………白羽にもっと………触れたくなる…………。」
咲夜くんのいつも涼しげな瞳が、わたしを見つめて…潤んでいた…………。
わたしはまるで金縛りにあったみたいに動けない。
頬に添えた咲夜くんの手の親指がわたしの唇に触れたままで…………ゆっくりと唇をなぞる…………。
「……………あ…。」
それに、震えた小さな声がたった一言出ただけだった…………。
その声よりもあまりにドクドク騒ぐわたしの胸の鼓動のほうが大きな気がして
咲夜くんに聞こえてしまうかも知れないと思うと、鼓動はますます激しく大きく聞こえるようだった。