しろうさ恋日記。
「ほんと………ごめん……。
風邪、ひくな………」
咲夜くんはポツリとつぶやいてわたしからゆっくりと離れようとする。
「…………っ……白羽………?」
「…………。」
でも…………思わず、離れてゆく温かな腕を逃さないように…………ぎゅっと彼の袖を掴んでしまった………。
「…………咲夜くんが傍にいてくれたら…………あったかい………」
「…………!」
涙のたまった上目遣いで咲夜くんを見上げるわたしはなんだか必死にそう言った。
恥ずかしくて堪らないけど、離れてゆく咲夜くんに寂しくてたまらない気持ちだった………。
「…………もっと…………ぎゅってしてほしいの…………」
「…………!!」
まだ
離れたくないよ…………咲夜くん…………。