しろうさ恋日記。





それから咲夜くんに連れられて…………初めて、咲夜くんのお部屋に入った。



青と白にまとめられた広くておしゃれな部屋は綺麗にかたずいてて、咲夜くんの部屋って感じで………。



初めての男の子の部屋に、わたしはとにかくドキドキで…失礼ながらもキョロキョロと視線があちこち定まらない。



「ひとまず濡れた服乾かしたほうがいいよな?………替えの服、俺のでも大丈夫……?」



「う…うん……!あの………ありがとう。」



急にかけられた声に慌てながらも何とか笑顔で返事を返す。



咲夜くんはクスリと笑うと「待ってて」と言って部屋を出ていった。



「……………。」



残されたわたしはまたぐるりと部屋を見渡してみる。



ここで咲夜くんは毎日を過ごすんだなぁ…………。



「~~~~!」



か…感動しちゃうんですけど…………!!



まさか初めてのデートでお家に来ちゃうなんて夢にも思わなかった。



わたしってばなんてすごいことになってるんでしょうか………!!



胸の前で手を組んで、ほんとはぴょんぴょん跳び跳ねてしまいたいのをぐっとガマンして



わたしはひとしきり一人でばかみたいに感動してました。







< 156 / 165 >

この作品をシェア

pagetop