しろうさ恋日記。
「服、ありがとう!
咲夜くんはやっぱりおっきいねぇ。
わたしが着るとぶかぶかなの。」
「…………っ!」
なんだか照れ臭くて、恥ずかしさを隠すようににこっと笑って言うと、咲夜くんは慌てたようにわたしから視線を外した。
「…………?」
その態度が不思議でぱちぱちと目を瞬いてると、咲夜くんはゴホンとひとつ咳払いをするてまたわたしに向き直った。
「白羽の服、乾かしておくから…またちょっと待ってて。
あとこれ、タオル………。」
「………?
うん、ありがとう!」
ちょっと不思議に思ったけど、気を取り直すようにまた笑顔でタオルを受け取った。
咲夜くんは無言でわたしの服を受け取るとそそくさと部屋から出ていった。
「…………?………咲夜くん、どうしたのかなぁ………?」
らしくない彼の様子に、わたしは頭をひねるばかりでした………。
――――ドアの向こうでは……………
「………っ………ほんとにもう…………ヤバいんだけど………っ…」
…………なんて、真っ赤な顔をした咲夜くんが言ってたなんて知るよしもなく。
「あ、日記帳だ!
咲夜くんも日記つけるんだー!」
わたしは暢気に部屋を観察してました。