しろうさ恋日記。







「…………あの…っ、わたしの髪長くて…………乾かしにくいでしょ………?

ありがと…………ご、ごめんね………?」



ドキドキして震えてしまいそうな声でそう言った。



そしたら…………咲夜くんが…………クスリと笑った気配がした。



「謝られることはないかな…………。

…………俺は、白羽の世話をやくのが…………好きみたいだし。」



「…………えぇっ!?」



予想もしなかった返事に思わず大きな声が出た。



「そんな驚かなくても………。


…………俺が白羽を甘やかして可愛がりたいって言ったら……………意外か………?」



「~~~っ!!?

咲夜くんがっ!?…………そんな…嬉しい…………っ………じゃなくてっ……ええぇっ!?」



さっきよりも甘みを帯びた声音でそんな甘いことを囁いた彼にわたしはなんだかパニックで…………!



だけど咲夜くんはそんなわたしに楽しそうに笑って…………そっとタオルを外した……………。



「…………!?」



そして、優しく髪をかきあげて…………髪に隠れてた耳元に










「…………全部ほんとだから………俺にも


………………パパくらい甘えて………?」



「…………!!!」










甘く



甘く









囁かれた声は………………ハチミツみたいにとろりととろけて










わたしの心を甘くとろけさせた……………。








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