しろうさ恋日記。

【side咲夜】





「…………っ。」




来てくれた………!



ほんとに…………信じられない………。




だけど………







「…………見ててもいい………?」



「…………!………うん。」



ちょこんと小首をかしげて……まだ少し赤い頬の君がいて、話しをしているなんて…………




夢……みたいだ。






「………朝、キツくなかった?」



早朝の朝練に付き合わせてしまった不安に、ついそんな言葉が出た。



「ううん…っ!……すごく……っ…楽しみだった……!」



「……っ!………なら…よ…かった。」



キラキラした瞳で彼女はそんな嬉しいことをまた頬を染めて言ってくれた。



内心かなり動揺だ………っ。



今のセリフは……俺をまた自惚れさせるって……。



わかってなさそうだけど…………。



素直な子だな……。



「………??」



思わずその顔を凝視してしまった。
案の定わかってなさそうな彼女はぱちぱちと目を瞬かせて不思議そうに俺を見つめ返してきた。








「…………っ!」









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