しろうさ恋日記。





『……………ごめん……っ。』



足早に…わたしの顔さえも見ないで



小さくなった背中…………。



あれは………わたしを拒絶してるみたいな…………『ごめん』だった………。









今日も………弓道場に行った。



でも……月城くんはいなかった………。



たまたま廊下で逢えて、舞い上がったわたしは………バカみたいだ。



月城くん………勘違いじゃない………。



わたし、避けられた…………?



わたし………なにか、嫌われるようなことしちゃったのかな……………?



お休み前の、アレは、わたしの夢だったの………?



「………っ。」



頭の先から…サァー…と、冷たくなっていくような感覚だった。



ほんの少し近づいたと思ってた距離は………



今までよりもずっと遠くなった気がした………………。










< 59 / 165 >

この作品をシェア

pagetop