しろうさ恋日記。
『………悪かったな………茜………。』
地べたにへたりこんだわたしの頭の中を支配する言葉………。
彼女に………わたしのことを誤解されちゃったりしたのかな……?
月城くんは優しいから、言い出せなくて…………っ
わたし……っ、きっと迷惑かけちゃったんだ…………!
「………うぅー…。」
胸の痛みと申し訳なさに涙が込み上げた。
バカみたいに泣いて…………気づけば辺りは真っ暗だった。
「………か…帰らなきゃ……。」
心配してるはずの家族の顔が浮かんで慌てて立ち上がった。
汚れたスカートをパンパンと払って、どうにか歩き出した。