しろうさ恋日記。




「…………なんだ………俺、てっきり……彼氏なんだと…………。」



「………えぇっ!!?」



なんてつぶやく月城くんにびっくりした。



「………ばっからしい~…!大体、白羽のこの綺麗な黒い瞳はハル兄譲りなんだから!

それに、小学生の弟見ればますます信じるわよ。

あの変な弟は見た目ハル兄に瓜二つなんだから!」



「………。」



変な弟は余計だよ………みかりん………。(確かに夜の中身はママ似だけど…)



「報道部の早とちりかよ~…。」



「でも……藤間さんのパパかっこよすぎ~!!」







ともかく…………



誤解は解けたようで…………わたしはほっと胸を撫でおろした。









「…………藤間……。」



「………月城くん……………?」



急にかけられた声にハッとして、声の主だった月城くんの顔を呆然と見上げた。









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