しろうさ恋日記。





「~~~っ!!」



う…っ、羨ましい……って言った………!!?



聞き間違いじゃないよね………っ!?



でも………なんでっ!!?



心臓はばくばくで…頭は沸騰しちゃいそうで…体は無駄にカタカタ震えた。



恥ずかしくて……月城くんの顔が見たいのに……わたしはまた顔をあげられなくなってた。



「………あの……、さっき………何で俺に彼女とか…言ってたんだ……?

あと………何で、茜に動揺?……してたのかと思って………。」



「………っ!!」



その問いかけにわたしはますます俯いて赤くなる………。



「…………藤間……。俺……知りたいんだ。」



「~~~っ!………わたし……っ…」



でも………月城くんのまっすぐな瞳と囁くように言われたお願いに………決意した。



「………実は、昨日の放課後もここに来てて……。

きっ、聞いちゃって………ケータイに、『ごめん、茜』って言ってたの………。

だから月城くんがわたしを避けてたのは…彼女に誤解させちゃったからなんだろうと……………」



わたしはばくばくする胸を抑えながら、必死につたない説明を月城くんにした。



月城くんは黙ってそれを聞いていた………。



「…………そしたら…っ、お、男の子で……っ!すっごい誤解しちゃってたって……その……わたし………」










最後の言葉は……ちっちゃくちっちゃくなった。








< 78 / 165 >

この作品をシェア

pagetop