しろうさ恋日記。
【side咲夜】
『……………すごく、それが誤解で……う、嬉しかった………っ』
真っ赤に染まった顔で、一生懸命に説明をしてくれた彼女の…………
小さな小さな………最後の言葉…………。
「~~~~っ!!!」
思わず、顔を片手で覆った。
熱が全部そこに集まった。
もう………無理だ。
「…………藤間……!」
「………はい…っ!?」
俺の声に驚いた彼女は反射的に返事をして俯いていた顔をあげた。
「…………っ。」
赤く染まった頬……
潤んだ大きな黒い瞳…………
華奢な身体も、ふわふわの長い髪も………
恥ずかしがりやで、素直で………俺を気遣う優しいところも……………
「……………俺、君が…………全部好きだ。」
もう…………抑えられるくらいの想いじゃないんだ。