しろうさ恋日記。
【side咲夜】
『………………大好き…………っ!!!』
俺は………夢でも見てるのか…………?
目の前には、みるみる赤くなっていく君…………。
まるで俺の時間は止まってしまったかのようだった…………。
つい、信じられなくて彼女を見つめてしまったら…………
「………!」
恥ずかしがりやの彼女は顔を隠して小さく座り込んでしまった。
「…………っ!」
その仕草があまりに可愛くて…………
悪いと思いつつ、ますます目が離せない。
堪えられなくて急ぎ足で傍に行った。
「…………藤間………?……顔…あげて………?」
傍に座って、声をかける。
「………!」
俺の出来る限りの優しい声で言ってみた。
それにピク…と反応があった。
けれど、まだ顔を見せてはくれない………。
「…………顔が見たい………。頼む……………………白、羽………………。」
初めて呼んだ……その名前…………。
情けないけど、すげぇ………緊張…した。
でも………言ってよかった。
ゆっくりあがった…………
真っ赤な可愛すぎる顔……………
「…………やっと、顔、見れた……………。
俺のほうが……大好きだ。」
「…………!!!」
俺も……………
君に負けないくらい、赤いと思う。