哀恋~素直になれば。

光輝は、ナースコールを静かに押した

ピーピーピー…

数分すると、お医者様とお母様、お父様がやってきた

なんで、お母様達が来るの??

しかも、なんで…なんでアノ男が来るの?

関係ないはずよ

パニックになりそうになると優しい光輝の手があたしの手を握った

光輝の手には優しい力がある。

―――――でも、あれ?なんでそう分かるんだろ??

あたしはお母様とお父様をみた

『お母様?…お父様…どうして泣いていらっしゃるの???』

あたしは、疲れて眠っていただけなのに…

何処も、悪くないのに…

――――でも、あれ?なんで疲れていたの???

ストレスなんて――――あれ、倒れた日、あたしは何をしてた???

思いだせない…思いだせない――――

本格的なパニックに陥って頭を抱えた

思いだそうとしたら頭が痛くなる

まるで、泥沼を覗いてるように霞のように消えてなくなる…









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