もう1度その声を
「チャイムなってるわ。じゃあ俺、行くな。るい、また後から来てやっからな」
そう言って教室を出て行った優真の後ろ姿を見て、アタシは何を思ったのかな。
あの頃のアタシたちは、本当にお互い分かり合っていた。
1度受けた授業を受けながら、考え事に集中する。
何で、戻れたの??
アタシ、やっぱあっちの世界で死んじゃったのかな??
じゃあ何で、もう1度??
んー。分かんない。
「るい?!るい!!」
莉緒があわてた声で呼びかけてきた。
「当たってるよ??」
えっ?
前を向けば、怖い先生がアタシをにらんでいた。
・・・・・・・・・。
「はい」