もう1度その声を
アタシたちの仕事は、次の委員会の時までに資料を作成するコトらしく、昼休みの時間や放課後も使ってやらなければいけなかった。
「まぁ、また放課後やろうぜ。放課後は、3-4に来てくれない??」
「あっ、分かりました。終わったら行きます」
そう約束して、アタシは教室へ戻ろうとしたとき。
「ねぇ」
「はい??」
「・・・。いいや何でもねぇ」
「??そうですか?じゃあ、また後で」
こんなコトも前になかった。
また違う人生、歩けってコト??
謎が深まる一方だった。
そのときの先輩の顔も知らずに。