もう1度その声を


5.6時間目はまともに授業を受けた。


ただ暇だったからってのもあるけど、後々後悔したのを思い出したから。


そんなコトなら、もう少し前に戻りたかったな。




50分の授業を受けて、掃除をして、終活動も終わって皆帰り始める。


アタシは、昼休みの続きがあるから皆と一緒に帰られない。




「るいー。帰ろうぜぇ」


優真の声が教室の入り口から聞こえてきた。


「優真ぁ。ゴメン。アタシ委員会の仕事あるから一緒に帰れない」



「マジで??どんくらいかかりそう?」



「分かんない。書類たくさんあったし、昼休み中に全然進めなかったし」




「そっかぁ」


「かかりそうだから、先帰ってもいいけど」




「俺も、皆待たなきゃいけないから、ついでに待ってる。皆来て、お前が終わってなかったら帰るよ」



「うん。ゴメンね」



「委員会、がんばれよ」



「うん」




筆箱を持って、アタシは3-4へ向かった。




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