もう1度その声を
「せっ、先輩。別にいいんじゃないんですか??人数多い方がすぐに終わるだろうし」
アタシは急いで言い訳を考える。
先輩の目線が痛い・・。
「・・・・・・・・。分かったよ」
「やったぁぁぁぁぁ!!!ありがとぉ、隼人っ♪」
ご機嫌で近くにあった椅子と机を持ってきて、古沢先輩の机の横に来た。
一応ひと段落。
それからは、さっきと同じように黙々と作業をしていたが、吉野先輩が古沢先輩に絡みすぎて・・・。
「あぁぁ。もうウゼェ!!!!」
怒ってしまった。
「ゴメン、吉野!!!お前、やっぱ帰ってくんない??邪魔だわ」
「ゴッ、ゴメン隼人。でも、アタシ、隼人の手伝いがしたくて・・」
「手伝いどころか、邪魔しかしてねぇじゃねぇかよ。さっさと帰れ!!!」
バタバタバタッ!!!!
荷物を持って帰っていった吉野先輩の後ろ姿。
まだ、古沢先輩の機嫌は治ってなかった。