もう1度その声を
結局連れてこられたのは、学校から少し歩いた人通りの少ない場所。
周りには小さな川と田んぼくらいしかない。
「んでさぁ。どうだった?隼人と2人きりでの委員会活動は?」
とっても嫌味ムンムンで質問してくるから、アタシもイライラが積もる。
「別に、どうもこうもありませんけど。先輩が帰ってからも普通に仕事してましたし」
「あっそう。で、アンタも隼人目的なわけ?」
・・・・・・は?
「失礼な言いがかり、やめてもらえますか?」
「どういう意味よ」
「アタシは、彼氏いるし」
「じゃあ、二股でもかける気なんじゃないの?」
自分の立場を有利にしようとして、あることないことベラベラ喋ってくる。
アタシは、気が長い人間じゃない。
だから・・・・。