もう1度その声を
「なっ、何してんすか!!」
この声・・・。
後ろから聞こえた声。
「優真!!!!」
「なんか心配なって、戻ってきてみたら。お前何先輩なんかとケンカしてんだよ」
「・・・・。あんた、コイツのなんなわけ?」
「優真は、アタシの彼氏です。さっき言ったじゃないですか」
「で、今、何でコイツのコト叩こうとしてたんすか?」
「行こう?こんな人に話したって無駄だよ」
そう言って、優真の手と自分の鞄を持って帰ろうした。
「吉野先輩。アタシに話する前に、直接相手と話したらどうなんですか?」
それだけ言い残して、アタシは家に帰る道を歩いた。