もう1度その声を
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あれからいつもと同じようにベッドに入って目を閉じて、眠った。
眠りに入るとき、次目を開けたら前の世界に戻ってるのかなって思ったけど、
それは、無駄な心配だった。
いつもと同じ朝が来て、そしていつも通り、朝は優真が迎えにくる。
はずだった。
「おはよっす永瀬」
チャリを片手に、アタシの家の玄関前で、そしてアタシに満面の笑みで挨拶してきた
「ふっ、古沢・・先輩。なんで?!!!」
「んー。俺の気分♪とりあえず、学校行こうぜ」
「あっ、アタシ、優真待たなきゃ」
「優真なら、こねぇぞ?」
えっ・・・?