もう1度その声を
ブーッブーッブーッブーッ・・。
またケータイが鳴り始めた。
今度はメールじゃなくて、電話をかけてきた。
「もしもし??」
『るい??もう少しで着くから待っててね??』
「今、ドコらへん??」
『んー。もう少しでファミマだけど』
「アタシ、買いたいものあるから、ファミマで待ってて」
『分かったよ』
「うん。じゃあね」
電話を切って、アタシは服を着替えた。
財布とケータイを持って玄関に向かう。
家には誰もいなかった。
みんな仕事行っちゃった。