永久不滅の恋人同士

フー。
やっとついた。
「ママ、ありがと♪」
「がんばってね」
「うん」

ここが、前木学園か。
キタね。
落書きだらけじゃん。
「こんなとこに健ちゃんが?!」
考えれない。
とりあえず、教室行こ。

あれ??
「ここ、ドコ??」
そう、何を隠そう・・・
私、青路 菜露は、方向音痴です・・・。
「案内図ないじゃん、ここ!!」
なによ!この学校!
「どおしよう・・・」
遅刻の上に、迷子になるなんて・・・。
ありえない・・・。

「おい、お前!」
「へっ??」
後ろかな?
「わッ!」
び、美形!
「っなんだよ!」
「な、なんでもないですッ!」
でも、ちょいコワい。
「ってか、なにしてんの」
あ!そうだった。
「迷子なんです・・・」
「名前は?」
「青路 菜露デス・・・。引っ越してきたばかりで・・・。教室に行きたいんですが」
「ああ、そう。もう、始業式終わってるし、手遅れ」
手遅れ・・・。
最悪だ。
どうしよ。
「泣いてんじゃねえよ、ッたく」

ドスっ

隣に座ってきた。
「俺が一緒に居てやるよ」
「え!」
「居てやるッつってんだよ」
二人きり?
コワい!
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