「キカイ」の子

冬彦は一階に来ると、テレビをつけた後、キッチンに向かって、持ってきたグラスをシンクの中に置いた。





彼は毎朝、ニュースを聞きながら朝ご飯と弁当の用意をする。






今日の朝食はトーストだった。


彼はトースターにパンをセットした後、黒い一段の弁当箱を食器棚から取り出した。





彼は、まずご飯を敷き詰めて、昨日の夕食の残りを反対側に詰めた。





そうして黒い袋の中に入れたところで、彼の背後から、





チンッ！




とトーストがはじき出された。





その音を聞いた後、冬彦は新しいグラスを取り出して、冷蔵庫から牛乳を取り出した。







トーストと牛乳…彼の朝食は昨日の夕食と比べると、あまりに質素だった。