「キカイ」の子
「冬彦…明日は、また、父さん達、両方とも家を空けるが…」




聡は少し、心配そうに話し出した。






「はい。わかりました。でも、明日は健一さんのところに行こうと思ってるんだ。」





お茶を注いだグラスを持って、冬彦は答えた。





「宮瀬さんのところに?どうしてだ?」




不思議に思った聡が冬彦に尋ねた。






「うん。ちょっと、聞きたいことがあって…」






冬彦は、夏美の名前を出さなかった。






「そうか…この前は透君…だったか?、彼が倒れて大変だったからな…冬彦も…また倒れることのないよう、重々気をつけなさい。」
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