「キカイ」の子
翌朝、冬彦は一人で登校していた。
いつもなら、途中で、透が明るい声で話し掛けてくるのだが、今朝はその姿を見かけなかった。
校門に着くまで、冬彦は何度も後ろを振り返り、あの明るい声を探したのだが、結局見つからないまま、教室に着いてしまった。
教室の中にも、透はいなかった。
夏美の席も空いたままだった。
朝のホームルームで、長谷川は冬彦に透の欠席について尋ねてきた。
冬彦が、知らないです、とだけ言うと、長谷川は首を傾げながら教室を出て行った。
どうやら、担任にも知らされていないようだった。
冬彦の胸で、嫌な予感がくすぶり始めていた。
いつもなら、途中で、透が明るい声で話し掛けてくるのだが、今朝はその姿を見かけなかった。
校門に着くまで、冬彦は何度も後ろを振り返り、あの明るい声を探したのだが、結局見つからないまま、教室に着いてしまった。
教室の中にも、透はいなかった。
夏美の席も空いたままだった。
朝のホームルームで、長谷川は冬彦に透の欠席について尋ねてきた。
冬彦が、知らないです、とだけ言うと、長谷川は首を傾げながら教室を出て行った。
どうやら、担任にも知らされていないようだった。
冬彦の胸で、嫌な予感がくすぶり始めていた。