「キカイ」の子
「納得できなぁ~い。」



放課後、朝の一件で特別課題を出され、今まで取り組んでいた夏美が机の上に倒れ込んだ。





「納得できないのは俺たちだってのっ!」




その向かいの机で手を動かしながら、夏美を睨む透が怒鳴った。







その後、頭を掻きながらぼやいた。




「なんで、一緒にいただけで…こんな目に…」




「ぶちぶち、うるさいわね~」




「おまえが言わせてんだろっ!」



「なんですって~!」




二人が睨み合いをしている真ん中で、冬彦は黙々と問題を解いていた。





「…ふぅ…終わった。」




数秒後、冬彦はパタンと課題の本を閉じた。








「「え…?」」




睨み合っていた二人が同時に冬彦を見た。
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