「キカイ」の子
「あたし……高椿君のことが……」



「……僕のこと?」




冬彦は落ち着いていたが、夏美の目は、上を向いたり、下を向いたりと、落ち着きが無くなっていた。









彼女は一旦目を閉じ、深呼吸をして、冬彦を、透き通った目で直視した。












「あたし、高椿君のこと………好きなの!」













「えっ?」







一つの白い光の玉が、夜空に上がって、大きな花を咲かせた。
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