二人~ふたり~
扉の鍵を~とびらのかぎ~
ー朝ー
「んー…つめた…」
「…すぅー…」やはりだ…琳といっしょに寝ると毎回珠がベットから落とされる。
「琳ーーーー!!!」
「珠ーごめんってー」
「あれで何回目だよ!」
「ごめんー」
「まっ…いいけど」
コンコンッ
部屋にノックの音が聞こえる
「珠様、琳様、朝御飯の準備が出来ました。お着替えが終わりましたら、食堂へお願いします。」 メイドだ。
「「りょーかーい」」そして着替えて朝御飯を食べてから学校へリムジンで向かう。
ー学校ー
「ふぁー…眠?!?!?」
ばっしくーーー
「…………琳大丈夫?ついでに馬鹿王子…僕の琳に何やってんの?」哲が琳が油断している時に飛び付き琳が哲といっしょに転けたのだ。
「いってーー…」
「いやーすまんすまん。勢いありすぎたなー」哲は笑っている。哲の後から誰かが来た。
「哲…ここにいたのか…」鷹山家近だ。
「おぉー家近じゃないかーおはよー」
「ん…?そっちにいる奴らは?」家近が珠と琳を見つめる。
「あぁー珠と琳!噂の極悪ドッペルゲンガーズ!」
「誰が極悪だ!!」
「この馬鹿王子!!」
「馬鹿王子は俺も納得だ…」家近まで納得している。
「俺は馬鹿ではない!!爽やか王子だぁぁぁぁぁぁぁ!!」僕たちには爽やかのさの字も無いようにみえる。
「琳行くよ…こんな馬鹿に絡んでたらHRに遅れちゃうよ。」
「あぁ…」僕たちは走って教室へ行った。
「家近…俺はあいつらを二人の世界から引きずりだす。」
「そうか…頑張れよ。」
ーHRー
(くっそー朝から酷い目にあったなー…それにしても、珠…おそいなぁ…)珠は今トイレに行っている。
「あれ?おい、琳が居ないな…おい珠、琳はどうした?」教師が琳に話しかけた。
「僕が琳なんですけど」
「えっ…?あーすまんすまん」あきれた。また間違える。
HRが終わり。
「やっと終わった」
「本当に毎日面倒くさいよね」
ドドドドドドドドド…
廊下で誰が走っている。
「「…………」」
「アイツじゃないよなぁ」
「アイツじゃない事を願う…」
バンッ!!!!!
勢い良くドアが開く。